坐禅をすると心が落ち着いたり気分が爽快になることがあります。何故でしょう。
我々は意識を働かせて、それを行動に移し、またその結果によって意識を働かせるということの繰り返しを行っております(なにもしないというのも立派な行動です)。
意識、行動がグルグル回転しています。ここに自分にとって良い方向の意識、あるいは行動の結果があったとしましょう。するとこの回転は一見良い方向に向かうように感じます。しかし、悪い方向に行けばマイナスのスパイラルに向かいます。特に悪い方向のスパイラルが激しく回転すれば心を疲弊させるのはお分かりだと思います。
坐禅をすると、この回転が一時的に止まったり、緩やかになるので、心が軽くなるのです。この時、意識の大きなチェンジが起こる場合があります。坐禅は本来、この意識チェンジをもたらすことを目指しています。そこに行く過程として心が落ち着いたり、爽快になるということがあるのです。