十牛図提唱10
鉄舟誌より · 2024/03/30
返本とは修行する前のところに戻ってくるということです。そして日常のところに、修行前までは見抜けなかった物事の本質、本源を発見しているので還源といいます。 本源から見ますと、すべてが光を放っていることがわかります。そして、その光が無限の過去から無限の未来にわたっていることも分かります。また空間的に、ここから無限の彼方まで及んでいることも分かります。 時間的にも空間的にも貫いているのです。

十牛図提唱9
鉄舟誌より · 2023/11/27
よく我を忘れるということを言います。夢中になっているときのことですが、子供を見ているといつもこんな状態です。それでは、それはここでいう人を忘れるということでしょうか。 前回の忘牛存人は牛に全幅の信頼を置いているところです。牛とは道です。今、自分が歩んでいる道への不安不信というものが無いところです。 確固たる足取りで道を進んでいます。この道の先の明かりを確信しているのです。ですからその道と自分とは一つになっているのです。  いくつもいくつも道が見えていたり、枝分かれすることもないのです。一本の大きな道があることを確信しています。迷っていないところです。ぐいぐい進んでいる

日単 · 2023/11/19
11月15日(水)夜から19日(日)にかけて11月の接心を行いました。 今回は5名が参加し、玄了老師のもと坐禅修行に励みました。 木曜、金曜日の日中は参加者はそれぞれ道場から職場へでかけますが、夜は道場へ戻ることで定を切らさないように努めました。 (日程概要) 15(水) 20:00喚鐘、打坐、開枕諷経、夜坐、宿泊 16(木)、17(金) 04:15喚鐘、打坐、粥坐...
書道展2023
日単 · 2023/11/03
今年も11月3日から5日まで鉄舟会書道展が開催されました。 特別出展作品としては、山岡鉄舟居士、大森曹玄老師、髙田玄中老師、吉田玄機先生の5作品を展示しました。 出展作品は、日ごろ道場で坐禅指導にあたる垣堺玄了老師をはじめとして、鉄舟会会員、参禅者、修行者など年明け以降作品作りのとりくんだ成果を展示しました。...

日単 · 2023/09/23
9月23日に9月度の坐禅と法話の会を行いました。今回は初めて参加いただいた方が5名あり、そのうち3名の方は、法話の会のあとの書道にも参加し、大筆を手に半切に禅の書に挑戦していただきました。 「坐禅と法話の会」はその要素を「土曜例会」に融合し、毎週土曜日に新たな例会として開催することになりました。皆様のご参加をお待ちしております。
鉄舟誌より · 2023/07/31
禅の本に書いてあることが理解、納得できないことを十牛図の言葉を借りれば「法に二法あり」となります。つまり、禅の本に書いてある法と自分で理解した法のイメージの二つが存在するということです。  先ほども申しましたように、本に書いてあることに共感でき、自分もそうだと思う、自分の体験からこれはその通りだ、と言えることができれば書かれていることと、自分とは一つになっているわけで、二つの法はないわけです。ここを十牛図では「法に二法なし」と表現しているのです。
折々のつぶやき · 2023/07/24
月に一度の「坐禅と法話の会」では、終了後、「禅の書」を実習いたします。 今回、ある女性の方が書かれた書を見てハットするものがありました。 今までの書は真面目に書かれているものの、発散したところがありました。 ところが今回の書は全体に落ち着きを感じました。大きく変わっていたのです。...
日単 · 2023/07/16
7月14日(金)の夜から16日(日)にかけて制中(4月~7月)の最後となる夏末(げまつ)接心を2泊3日で行いました。今回は修行者のべ5人が坐禅修行に取り組みました
折々のつぶやき · 2023/07/03
「江湖風月集」という禅宗で大事にしてきました漢詩集があります。 そこに「密室」と題しまして石林行鞏禪師の詩があります。 密室  只箇方方一丈中 漫天網子百千重 放一線開通汝氣 黄梅夜半送盧公 密室  只だ箇の方方一丈の中(うち) 漫天の網子、百千重。 一線を放ち開き、汝の氣を通ず 黄梅、夜半、盧公を送る...
お茶会
日単 · 2023/06/25
高歩院が所属する中野区小淀西町会から、町内にある歴史的にも価値がある高歩院で是非お茶会を開催してほしいというご要望があり、40名様をお招きしてお茶会を開催いたしました。...

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